携帯電話番号ポータビリティ(MNP)
携帯電話番号ポータビリティを利用するうえで、知っておきたい制限
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)とはは現在と同じ携帯電話番号のまま
他の携帯電話会社と契約ができるサービスのことです。
A社を使っていた人が電話番号を変更することなく、B社との契約に移行できるわけです。
しかし注意する点は、携帯電話番号ポータビリティで移行できるのは電話番号のみで、
その他の部分はすべて変わってしまうのです。
たとえば、メールアドレスは携帯電話会社ごとにドメイン名(@よりも後ろの部分)が違いますから、
変更した場合には、メールアドレス変更しなければなりません。
ただ、多くの人はメールアドレスを友だちや家族、同僚など、
限られた人のみに知らせるでしょうから、変更を知らせる件数も数十件程度のケースが多いようです。
各携帯電話事業者では移行ユーザーがメールアドレス変更を周囲の人に知らせやすいように、
「メールアドレス変更お知らせサービス」などを提供しています。
移行を検討している人は、こうしたサービスを利用しましょう。
携帯電話番号ポータビリティでは契約する会社が変わるため、契約期間がリセットされてしまいます。
各携帯電話会社は長期利用者を対象に、家族割引などと組み合わせることで、
基本使用料を最大50%まで割り引くサービスを提供していますが、移行に伴い、
こうしたサービスが受けられなくなります。
しかし、携帯電話会社によっては、継続利用の約束割引(1~2年、継続利用を約束することに対する割引)を
契約することで、移行してきた1年目の人にも基本料金を35%割り引くという割引サービスを提供しています
。料金プランによって、差額は異なりますが、標準的なプランでも1000円程度の差額になる計算です。
逆に、今まで利用していた携帯電話会社で、継続利用の約束割引を契約していると、途中解約のために数千円~1万円程度の違約金が発生してしまいます。
継続利用の約束割引は基本的に自動更新なので、違約金を支払いたくないときは、
次の自動更新のタイミングを確認しておくことが最低必要です。
携帯電話番号ポータビリティで携帯電話会社を移行するとき、
意外に見落としがちなのが「携帯電話本体が変わる」という点です。
つまり、端末本体(電話機)は移行先の携帯電話会社用のものに買い換える必要があるわけです。
ただ、移行先では新規契約の扱いになるため、端末は比較的、割安で購入できます。
電話帳などのデータは販売店で新しいケータイにコピーするサービスが提供されますし、
カメラで撮った画像などはメモリーカードや赤外線通信などを利用することで、ほとんどのデータを新しい端末に移すことができます。
ただし、著作権のある着信メロディや壁紙などのデータは移せないので、移行先の事業者でもう一度、ダウンロードするしかありません。
携帯電話番号ポータビリティには、いろいろと制限のあるですが、
調べてみると、気にならない制約もあります。
各社の配布しているパンフレットなどに目を通してみてみる事が必要です。